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縁(ふち)

木製縁の種類

縁のほとんどが木製です。木製縁は大別すると「生地縁」(木地縁)と「塗り縁」に分けられます。塗り縁の方が主力ですが、近ごろは、生地縁の細縁が好まれる傾向にあります。
しかし、生地縁は日に焼けやすく、汚れやすいという欠点があります。その点、塗り縁は汚れもつきにくく、耐久性に富み、特に天然漆を使ったものが、もっとも優れています。

A) 生地縁
生地縁には、赤味杉柾、檜、ひば、たも、栗、などが用いられますが、これらの国産材はだんだん手に入りにくくなっているのが現状です。そこで、それにかわって外材の
スプルース、米杉柾などの生地縁が大半を占めています。
生地縁は、全く加工しない生地のままのものと、汚れ止めに、ワックスや透明塗料を塗ったものとがあります。
B) 塗り縁
塗り縁の下他の素材としては、檜、ひば杉、スプルース、米杉などですが、やはりこちらもスプルース、米杉が主です。塗料は、漆、カシュー、ラッカーなどで、主流はカシューです。

参考文献「襖考」

襖の縁の構成

縁の構成
襖の縁は、竪縁と天地縁とで構成されています。縁の太さは、見付きと見込みの寸法で表します。見付きとは構から見た幅、つまり厚みのことで、見込みとは正面から見た場合の幅のことをいいます。サイズは細縁から太縁まであり、それぞれの寸法は、別表のようになります。

A) 竪縁

竪縁には、ドブとマスがあります。

ドブ(細・ほそ)
引手をつける側に使う縁のことで、見付きも見込みも、6分5厘のものが一殷的。
マス寸足(出合)(太・ふと)
引手のつかない側に使う縁のことで、通常、見込みが見付きよりも太く、7分5厘のものが一殷的。襖と襖の間のすきまを狭めるために、マスが太くなっている。

B) 天地縁

上部の縁を上桟、下部に使う縁を下桟といいます。

上桟
襖の上部に使われる縁のことで、見付き9分、見込み6分が一般的で、鴨居の中に入る。
下桟
襖の下部に使われる縁のことで、見付き7分、見込み6分が一般的で、敷居の中に入る。

襖の縁

溝の種類によって見込みは必然的に決まる
代表的な見付きの寸法 溝と見込みの関係
縁の太さ 見付き 見込み
細縁 4分 三六溝 ドブ5分5厘
5分 マス6分5厘
並縁 6分5厘 三七溝
マス7分5厘
太縁 8分 四七溝 ドブ6分5厘
1寸 マス8分5厘

参考文献「襖考」

襖の縁の塗装色

  • 潤み=紫がかった茶色
  • 溜め色=透明度の高い飴色糸
  • 松葉=緑
  • 錆色=青味がかった灰色
  • 洗米=赤口(あかぐち)・黄味がかった朱    黄口(きぐち)・黄色っぽい朱
  • 本朱=赤味がかった朱

参考文献「襖考」